■異文化間教育の実験場へのお誘い

 2012年の異文化間教育学会年次大会は、大分県別府市にあります立命館アジア太平洋大学(APU)で開催していただく事になりました。2000年に開学した本学は現在では6千人あまりの学生数のうち約45%が81カ国・地域からの国際学生からなり、代表的な「国際大学」として紹介されることが多くなってきております。教員の約半数も日本国籍以外であり、授業は約80%以上が日英両語で開講されています。このようなキャンパスは「異文化間教育の実験場」と呼んでも過言ではないかと思います。このAPUで、参加者の皆さん方と異文化間教育について語り合うのは本学の設立の理念の具現化だと考えております。

 APUの多文化学習環境で過ごす学生は日々の生活や学習を4年間でいろいろな体験を経ながら成長していきます。それをサポートするために多くのプログラムを本学は開発しております。そのような取り組みについても触れていただき、参加者のみなさまから学ばせていただくことも会場校として期待するところです。

 参加者の皆さんには本学のキャンパス(天空の城とも呼ばれます)で、ハラル・フードを含めた多国籍料理が並ぶカフェテリアでの食事、1,300名の学生が居住するAPハウスの見学等学会の正式プログラム以外でも多文化キャンパスを実体験していただけますし、ご希望があればAPハウス宿泊体験や多国籍からなる学生によるキャンパスツアー等にも参加していただけるよう計画をしております。金曜日にご到着いただければ、本学の名物であるマルチカルチュラルウィークにも参加いただけるかと思います。日本でありながら日本でないこの教育環境をぜひご体験ください。

 最後になりますが、自然に恵まれた別府は「泉都」と呼ばれる温泉のメッカです。学生から「下界」と呼ばれる別府市街では新鮮な食べ物や麦焼酎など学会以外にもお楽しみいただけると思います。ぜひ、この機会にAPUお越しください。

立命館アジア太平洋大学
近藤祐一

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