異文化間教育学会 第47回大会

ご挨拶
Greetings

 このたび、異文化間教育学会第47回大会を、2026年6月20日(土)、21日(日)の両日、中京大学名古屋キャンパスにて開催する運びとなりました。中京大学での異文化間教育学会の開催は初めてとなります。準備委員を代表して、皆さまを心より歓迎申し上げます。なお、本大会は中京大学現代社会学部との共催で行います。

 中京大学名古屋キャンパスは、地下鉄八事駅から徒歩0分という非常にアクセスの良い場所に位置しており、雨の日でも傘を差さずに来場いただけます。キャンパスのある八事エリアは、古くから文教地区として知られ、緑豊かで落ち着いた環境の中に複数の大学や文化施設が点在しています。

 中京大学の前身は、1938年に設立された中京商業学校にさかのぼり、戦後の学制改革を経て、現在の総合大学として発展してきました。10学部と9研究科を擁する中京大学は全国でも有数の規模を誇る総合大学であり、名古屋と豊田の2つのキャンパスでは合計1万2000人を超す学生が学んでいます。中京大学からはこれまでフィギュアスケート、陸上、水泳など多くの競技でオリンピックに出場する学生・卒業生が輩出されてきました。キャンパス内には、そうした功績を記念し、競技の映像資料や選手たちの歩みを紹介する「中京大学スポーツミュージアム」が設置されており、来訪者がアスリートたちの挑戦の軌跡に触れることができる場ともなっています。

 開催地である名古屋市は、徳川家康が築いた名古屋城を中心に発展した城下町でありながら、近代以降は自動車などの製造業の中核都市として発展してきました。また、国内有数の工業地域であるこの地は、多くの移民が暮らす地域としても知られており、日本語指導が必要な児童生徒が全国で最も多い地域でもあります。中京大学豊田キャンパスの近くには、移民が多く居住する保見団地があり、日常的に多文化が交差している場となっています。第47回大会のシンポジウムでは、保見団地で移民の子どもの教育を支えてきた方々をお招きし、学校や地域社会における多様性の承認と共生の実現について議論を深めたいと考えております。

 本大会が、多様な専門性をもつ参加者の皆様の間で、新たなつながりと対話を育み、異文化間教育のさらなる発展につながる場となるよう、準備委員一同、心を込めて準備を進めております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

大会実行委員長 三浦綾希子