読書会

「読書会」は、毎回1冊の本をテキストに定め、著者と参加者が自由に語り合う相互のフィードバックの場です。

異文化間教育の実践と研究に関心を持つ皆さんでテキストを読み合い、対話を通して異文化間教育研究が持つ可能性を広げ深めていくことを目的としています。関心を共有する皆さんと、著者を交えて研究交流する貴重な機会です。学会員以外の方も、みなさまどうぞふるってご参加ください。

必ずしもテキストを読んでいなくても参加が可能ですが、著者の論文等を読み、事前にご意見をもって参加いただけますと幸いです。

お申し込みは以下「スケジュール」内の申し込みボタンからお願いいたします。

過去に取り上げた書籍リストは過去の読書会に掲載しています。

スケジュール

2023年度

ケースで考える!誰も教えてくれない日本語教育の現場

2024年5月11日(土)10:00-12:00(終了時間は予定)

2023年度第3回読書会(オンライン)

瀬尾匡輝・瀬尾悠希子 編著(2023)
ケースで考える!誰も教えてくれない日本語教育の現場』明石書店

日本語教師が教育現場で抱く葛藤と向き合い、対処していくための多角的な視点を養うことを目的としたケース教材です。参加者には読書会までに第4章「「〇〇では…」「〇〇人は…」 ―文化の教え方を考える―」の導入部分(pp.63-68)を読んできていただき、読書会ではまずケースについてグループに分かれて話し合います。その後、ケースを用いた教師教育の可能性についてみなさんと考えたいと思います。


日本型多文化教育とは何か-「日本人性」を問い直す学びのデザイン

2024年3月13日(水)12:00~13:30(終了時間は予定)

2023年度第2回読書会(オンライン)

松尾知明(2023)
『日本型多文化教育とは何か-「日本人性」を問い直す学びのデザイン』明石書店

2018年の入管法改定を契機に「移民時代」を迎えた日本では、多文化共生の課題は新たな段階を迎えているように思われます。本書は、「日本人性」を問い直すという観点から、日本型多文化教育のグランドデザインを具体的に提案するものです。だれもがありのままに生きられる多文化共生社会の実現に向けた考え方や進め方について、参加の皆さまと意見交換ができればと思っています。


沖縄のアメラジアン 移動と「ダブル」の社会学的研究

2023年11月4日(土)10:00~12:00

2023年度第1回読書会(オンライン)

野入直美 編著(2022)
『沖縄のアメラジアン 移動と「ダブル」の社会学的研究』ミネルヴァ書房

研究者でありつつアメラジアンスクールの運営にも関わってきた筆者の、20年もかかってしまった「どう考えても長すぎるアクションリサーチ」のでこぼこさ加減、公民連携で生徒を進学させるときに繰り返されて苦しかった「ちょっとした確認」のエピソードなどを話題提供します。ここには理想的な多文化共生の姿などはありません。むしろ「沖縄のアメラジアン」という視点を用いて、「多文化共生」というものを改めて問い直してみたいと思います。ご参加の皆さまとのやりとりの中から気づきや学びが広がるひとときをご一緒できればと願っています。