テーマ「国際共同研究の意義と課題:成功の謎を紐解く」
概要
異文化間教育学会では、11月20日に「みんなで考えよう:異文化間教育研究のグローバル展開」と題して、グローバル展開委員会主催による研修会を開催しました。話題提供者や参加者とともに、海外研究者と連携する意義、研究成果を英語などの外国語で発信する目的や可能性、その葛藤や難しさなどについて考える機会となりました。特に、学会内での情報共有やメンター的なアドバイス・スキルアップの場があるとよいなどの意見が挙がりました。
そこで、グローバル展開委員会主催による第2弾研修会として、海外から講師をお招きし、国際的な共同研究プロジェクトに取り組む意義や課題、秘訣について、さらに考える場を提供いたします。
研修会は2部構成とし、第1部では、英国ダラム大学大学院教育研究科のプルー・ホームズ(Prue Holmes)氏にご講演いただきます。ホームズ氏は、ヨーロッパ圏内、中国および南米を拠点とする研究者との共同研究プロジェクトの経験が豊富で、指導する大学院生も多国籍・多言語に渡ります。
そのご実績や研究成果を踏まえて、①多領域、多言語、さらに国境をまたがる文脈で共同研究に取り組む意義、②言語的・文化的背景が異なる人たちがともに研究をする際の課題、③研究を通じて考慮すべき要素(例えば倫理的配慮、データ収集・分析・研究結果の示し方)などをお話しいただく予定です。
第2部では、ホームズ氏のご講演を踏まえて、参加者の方々のご関心・ご質問を活かしたディスカッションをおこないます。
本研修会が異文化間教育学会で扱う研究テーマ・分野における国際共同研究を促進・支援する機会となれば幸いです。ぜひ奮ってご参加ください。
開催日時
2023年2月14日(火)
【第1部】講演(質疑応答含む)17:30~18:30(60分)
講演者:プルー・ホームズ氏(英国ダラム大学教育研究科教授)
タイトル:Engaging in international research collaborations: Implications for researching multilingually.
使用言語:英語(同時通訳つき)
【第2部】参加者によるディスカッション 18:40-19:30(50分)
内容:講演内容の振り返りとディスカッション(小グループによる話し合いの予定)
使用言語:日本語と英語
開催方法
ZOOM(オンライン)
講師
プルー・ホームズ氏 略歴
英国ダラム大学大学院教育研究科教授。異文化間教育(主に異文化間能力や間文化性<interculturality>の促進と教授法、移住・紛争の文脈における異文化間対話)や高等教育の国際化を中心に研究実績を持つ。近年は、The Arts and Humanities Research Council (AHRC)研究資金による2つのプロジェクト(Researching MultilinguallyおよびBuilding an Intercultural Pedagogy in Higher Education in Conditions of Conflict and Protracted Crises: Languages, Identity, Culture)の研究チームを率いた。この他に、UK Research and Innovation (UKRI)や欧州委員会の助成による多国間研究プロジェクトの共同研究者でもある。前述のResearching Multilinguallyに関わる研究は、The Politics of Researching Multilingually(Multilingual Matters, 2022年)として書籍化された。ダラム大学プロフィールページ:https://www.durham.ac.uk/staff/p-m-holmes/
定員
100名
参加費
無料
お申し込み期間と方法
- 以下のURLからお申し込みください。
https://forms.gle/ok8yYi25mnPAGhKs9 - 参加受付が完了した方には、研修会の参加前に、ご登録いただいたメールアドレスにZOOMの招待リンクをお送りします。
問い合わせ先
misafu38[at]apu.ac.jp [at]を@に変更してください。
主催
異文化間教育学会グローバル展開委員会
工藤和宏(獨協大学)・徳永智子(筑波大学)・渡部由紀(東北大学)・筆内美砂(立命館アジア太平洋大学)